こんにちは!
薬剤師歴10年の女、オガワです。
さすがに10年間フルで働いていると、(良い意味でも悪い意味でも)色々な経験をしますね。

個人経営の薬局を選んできたからかもしれませんが。涙
直近で働いていた調剤薬局には、社長と私の2人しか薬剤師がいなかったので、いつも隣には社長が。
時間が空いている時は、社長から薬局経営についての話を聞くことも多く、私自身、少し興味が湧いてきました。



ブラック社長でしたが、ある程度の知識はもらえたので感謝するところもあります。涙
そこで今回の記事では社長の話を参考に、調剤薬局を手に入れる方法と薬局経営のメリット・デメリットについてお話ししたいと思います。
独立に興味がある方の参考になれば嬉しいです。
独立のための調剤薬局の探し方
まず調剤薬局を手に入れる方法は、主に4つあります。
【調剤薬局の獲得方法】
1.M&Aの仲介会社を利用
2.薬局経営者から直接購入
3.ドクターに営業に行く
4.卸からの紹介



詳しく解説していきます。
1.M&Aの仲介会社を利用
M&Aの仲介会社からの紹介は、一番可能性の高い薬局の入手方法です。
仲介会社の中には、薬局専門のM&A会社もあり、多数案件を取り扱っています。



私自身、登録無料の仲介会社さんは利用してます。
転職会社と同じように、仲介会社もその会社独自の案件を持っているため、複数社に登録しておく方が取りこぼしが少なくなります。
ただ仲介会社を利用する際に注意したいのが、仲介手数料についてです。
企業によっては、同じようなM&Aの案件でも仲介手数料に差があったり、会社ごとに最低手数料に違いがあるため(300~1000万など)、実際に購入する時には、気をつけなければならないポイントだと思います。



仲介会社を通すと売りに出ている薬局が簡単に見つけられる反面、お金がかかりますね。涙
2.薬局経営者から直接購入
薬局の価値は、基本的に技術料がメインとなり決まることが多いのですが、ある程度の金額(おおよそ技術料200万/月以上)になると仲介手数料も高くなります。



仲介手数料は基本的に変動性で、購入後すぐに利益が出そうな案件は、1,000万円~請求される可能性が高いです。
仲介会社には私たち買い手側にだけ手数料を請求する企業もあるので、売り手側である薬局経営者は、金銭的なマイナスを受けないようにすることもできます。
しかし薬局経営者の中には、
「自分が損をするわけではないから」と、身近な人に薬局を譲りたいと考える社長もいます。


ただこれは、経営者が売りたいと思った時に、自分がその社長の近くで親密な関係を築けているかが鍵なので、巡り合わせの要素が大きいと言えます。



自分より先に話を聞いた人が買いたいと言ったら、そこで話は回って来なくなるので。
3.ドクターに営業に行く
これは、“まだ開業していないドクターとの関係性を深めて独立の機会を狙う”というだけではなく、
私の知人が実際に成功した例では、
“門前に薬局がない病院の医院長に直接営業に行き、開設の承諾を受けた”というものがあります。



地道な営業、すごいですよね!
いやいやいや隣に薬局がない病院やクリニックなんて、見たことないし!と、思いません?
探せば、意外とあるんですよ。
だけど、患者数が少なくあまり利益にならないとか、土地の問題とか、医院長の意向だとか色々な理由があり、一筋縄ではいかない場合が多いです。



ドクターへの営業からの独立は、砂漠の中で1本の針を探すようなものかもしれません。涙
4.卸からの紹介
卸はアンテナを高く張り、病院や薬局のだいたいの患者数や経営状態などを調べ、関係性を深めています。



薬は数百万単位で後払いになるので、卸さん的にはコゲついたら困るためです。
そして、ある程度地位があり信頼されている卸になるとドクターや薬局経営者から、「薬局をやりたい人を探して欲しい」と声がかかることも。
そのため、もしも今後、今いる地で独立したいという気持ちがある場合には、卸からの情報収集も軽視できないポイントだと考えています。



まずは卸さんから信頼される働き方をしないとだね。
調剤薬局経営におけるメリット
薬局経営のメリット
【薬局経営のメリット】
・自らの理想とする会社を作ることができる
・自分の判断で仕事ができるため、やりがいを感じやすい
・今よりも高い収入を得られる可能性がある
・定年がなく働き続けられる
薬局経営のメリットとは?
薬局経営の一番のメリットは、
自分の理想とする薬局が、自分の手で実現できることにあるのではないでしょうか。



正直働いていて、自分だったらこうするのにな〜って思うことたくさんあるよね。
実際に私が尊敬している経営者に話を聞くと、「自分の理想の薬局を目指して行動していくうちに、雇われていた時とは違う働く楽しさが見えてきた」と。



“やりがい”大切ですよね。人生の中で働いている時間は長いから、仕事が好きな時間だと幸せですね。
また元の職場のブラック社長からは、お金に関するプラスの側面を教えてもらいました。
もしも、
・1日40枚処方箋が来る薬局なら、
・薬局の平均技術料2,500円と
・営業日数20日を掛けて、
40枚/月×2,500円×20日=200万円
月の技術料200万円に12ヶ月を掛けると、
年間2,400万円の技術料になります。
この薬局を自分一人プラス事務さん(2人)で回せるなら、すぐに年収1千万プレーヤーになれるよ。と。



ただブラック社長によると、税金面では1千万もらわない方が得らしいですが。苦笑
みなさんもご存知だと思いますが、雇われている身分では、正直普通の薬剤師の仕事をしているだけでは年収1千万円をもらうことは厳しいです。
しかし、経営者になると1日40枚投薬するだけでその年収がもらえる。



夢ある〜!笑
このように、
理想的な薬局を目指していくうちに仕事のやりがいができること、
雇われる時よりも年収が高くなる可能性があることは、薬局経営の大きなメリットと言えるでしょう。
調剤薬局経営におけるデメリット
薬局経営のデメリット
【薬局経営のデメリット】
・失敗するリスクがある
・収入が保証されない
・開業にかかる費用を調達する必要がある
・税金対策や社会保険手続きなどの事務作業が増える
薬局経営のデメリットとは?
一方で薬局経営の一番のデメリットも、金銭的なことです。
事実、ある程度の利益が欲しいようであれば、薬局購入に3千万円以上覚悟する必要があると言われています。



家買えちゃうじゃん!涙
また調剤薬局は、隣の病院や施設の処方箋ありきな部分が大きいので、薬局購入時に数字上良いものが買えたからといって、“今後どうなるかは分からない”というリスクも抱えています。



門前の先生が病気で倒れたり、閉院したり、施設に取引しないと言われたり。
そして実際は、薬局購入にかかる費用だけではなく、家賃や人件費、光熱費、レセコン使用料などのランニングコストも月々発生します。



薬剤師を雇っていたら、社会保険料も含めて月に50万くらい飛ぶよね。
このように最悪の場合は、お金に関して取り返しがつかなくなる可能性があるということが、薬局経営における一番のデメリットと言えるでしょう。
薬剤師の独立。調剤薬局の探し方と経営におけるメリット・デメリット:まとめ
世の道理では、
“リスクを取れた者だけが大きなものを得られる。
リスクを恐れ過ぎて、何もできないのは良くないこと”
と、されています。



リスクがなく、安心安全ならみんなやってるから、それでは儲からないね。涙
今までにいくつかのM&Aの案件を見てきましたが、正直、
「これだーーー!!!」
と、手放しに喜べたものはありませんでした。



この薬局買うなら雇われで働いていた方がお金もらえるんじゃ?…と、思うものばかり。
ブラック社長のおかげで、最近その意味がようやく分かったような気がします。
なぜ、これなら絶対にイケる!!と思える薬局に出会えないのか。
その理由は、
・そもそも儲かる薬局なら売りに出さない
・売りに出す場合は身近な人(信頼できる人)に売る
・確実に儲かる薬局は高いので、個人の銀行からの融資額では買えない(と、みんな知っているので、そもそも金がない奴に話をしても時間のムダだと思われている)



…と、いうことです。涙
このように会社経営の経験がなく、経営者としての信頼が作れていない者に、確実に良いとされる薬局購入の話が来るはずもなく。



経営者であれば今までの人脈もあるでしょうし、本当に良い話ならその人達の中から選びますよね。
万が一、運良くそういう話があったとしても儲かる薬局は高いので、初めての独立だと銀行の融資だけでは足りません。



知り合いの30代男性は、3千万円くらいしか借りれなかったと言っていました。
そのため個人的には、今からできる独立を目指すために大切なことは、
・まじめに働くことで周りの人からの信頼を得ること
・人脈を広げること
・融資額が低くても困らないよう、自己資金を増やしておくこと
そして、
・オイシイ!!と思った話でも、すぐに飛びつかず警戒すること!



実際に2,3店舗目として調剤薬局(2ヶ所同時)を1億2千万で購入したけど、資金繰りがうまくいかず困ってる社長さんもいます。涙
私たちは焦らず、いつか目の前から走ってくるチャンスの神様の前髪を掴めるよう、今から自分にできる最大限の努力をしていきましょう!



個人的には、経営に関するお金の知識を深めていきたいと思っています。
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独立がしたいなら、貯蓄も大切!まずは、年収を高めるのも良いかもしれません。
1.ファルマスタッフ
サポート能力ナンバーワン!
企業側の内情に詳しいだけではなく、希望があれば面接同行も可能。
オガワは、面接同行+履歴書・職務経歴書を作ってもらったことがあります。(多分結構迷惑かけてるネ、これは・・・)
2.ファルメイト
担当のエージェントの方と、LINEでメッセージのやり取りができるのでお手軽に利用できます。
単発の派遣薬剤師の求人も紹介してもらえるのが魅力的だと思います。



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